アイデンティティーデッサン

                   
講座名 アイデンティティーデッサン
講師 高橋  一巧
曜日 第1・3火曜
時間 16:00〜19:30
受講料 3,300円(税・維持管理費込)

講座情報

旧来意識のデッサンでは決して視えて来ない、形態のアイデンティティー(本質、本性)をチョーク・水彩・マーカーを利用して描き出す事によって明らかにして行きます。

最終的には「芸術とは何か」にまで迫ります。

講師情報

昭和28年6月22日札幌生

武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業

柳宗悦の「民藝運動」に傾倒。浜田庄司・河井寛次郎・棟方志功に私淑。弟子には成れなかったものの、棟方志功より「功」の字の使用を許可される。

国立劇場(三宅坂)勤務。(舞台美術)

高校教員(美術工芸一級)

ASM設立。Art Sophia Mind。モンテッソーリ、ブルーノムナーリ教育原理研究。

美術団体等、無所属。作家の「作為を極力排した表現」にモダンアートの可能性を模索している。マイトレーヤの『大宣言の日』以降の作風変化に期待を抱く。

講師コメント

・自己のイメージを他者に伝達する手段は、昔から色々ありました。最も早くて確実なものとして、皆さんが行っている「視覚に訴える」と言う方法があります。その、物の形や性質を表す手段の一つに「デッサン」があります。デッサン(素描)とは、物体に付いた光の「明暗・陰影」を利用して『そのものの「本質(リアリティー)を表現しようとする行為』です。真っ暗闇でも「物体」は「存在」している訳ですが、デッサンはその「光の明るさ暗さ」、「陰影」を利用して『そのものの「本質(リアリティー)を表現しようとする行為』です。真っ暗闇でも「物体」は「存在」している訳ですが、デッサンはその「光の明るさ暗さ」、「陰影」とは「陰」=光を遮っている部分と、「影」には形が在ります。つまり「陰(イン)」は「木陰(こかげ)」のように、物体が下に落としているカゲの事で、「影(エイ)」とは物体そのものについているカゲの事です。

・「デッサン」の訓練は、単に「人体機能(眼・手)」の訓練ではなく、「意識機能」の訓練でなければ真の意味の訓練にはなりません。カメラでさえ「百人百様」の画面を構成し自然を切り取ります。つまり「人と同じものは描けない」「自分がこの様に観て、この様に描くんだ!」という「意識」(観ようとしなければ観えてこない)、画面の中に意識と表現(どう表現していくのか)の葛藤が常にある訳です。この差をいかに少なくして行くのかが、絵画描写の永遠のテーマなのです。

・美大への進学用にデッサンを描いている人はともかく、物体と自己との関わりを真に追求する為にデッサンを訓練して行こうとする人は、「あせらない事」です。デッサンは、右肩上がりに直線的にうまくなるものではありません。また、人より上手くなりたい、という気持ちはよく分かりますが、欲が先に立つと、鼻持ちならない「作為的な癖」がついてしまいます。技術(テクニック)ではないと思います。素直に「観る」事です。極端な話「上手い下手」など、どうでもいいのです。時間がかかっても、正しい想いを持って真っ直ぐに進んで行けば、いつかゴールにたどりつけます。私は、そう思います。